相棒シーズン23第4話【ゲストは山口馬木也】

テレビドラマ

「相棒シーズン23」の第4話は、ミステリアスな始まりを見せる筈。現場は薄暗く、警視庁のメンバーが集まり検証にあたっている場面でしょう。そこに倒れているのは、山口馬木也が演じる加納。彼は環境保護団体を立ち上げている謎多き人物で、「光るキノコ」に関する奇妙な研究を進めていたようです。その姿は冷たく横たわっている。その周囲には光るキノコ。加えて、彼の横にはビルの管理人も倒れているが、彼は心不全による死――。こうした一見偶然のようでいて、どこか不可解な同時死が現場を混沌とさせていきます。相棒の始まり方のパターンから考えたら先ず「番組の冒頭で現場検証をしている場面」が思い浮かびますね。

さらに調査が進むにつれ、加納には複数の前科があったことが明らかになる。その罪歴が事件とどう関係するのか?また、光るキノコとは一体何だったのか?複雑に絡み合う人間模様と謎が、物語を不気味な方向へと引きずり込む筈です。京都で開催された「環境サミット」が事件での大きな繋がりとなっていきます。有限会社アースジャッジを経営する加納は環境活動家としての側面も持ち、恐喝犯罪を犯す側面も持つことが分かってきます。

本記事では主演を演じる山口馬木也さんの人柄に触れ作品を深堀ります。2000年頃からは時代劇の中での活躍が多いです。

山口馬木也の来歴

『侍タイムスリッパー』で主演を演じた山口馬木也は2000年頃から大河ドラマで重要な役どころを演じています。

北条時宗(2001年)北条顕時
八重の桜(2013年)榎本武揚
麒麟がくる(2020年)朝比奈親徳
鎌倉殿の13人(2022年)山内首藤経俊

1970年代〜1980年代:幼少期から学生時代

山口馬木也さんは1973年2月14日、東京都出身。幼少期から人と接するのが好きで、明るく積極的な性格だったといいます。スポーツにも関心があり、特に剣道に取り組んでいたため、後に時代劇に役立つ体力や集中力が育まれました。この剣道の経験が、彼の役者としての基本姿勢や体力作りに大きく影響を与えたとされています。

1990年代:俳優デビューと劇団時代

1990年代、山口さんは俳優としての道を歩み始めました。演技の基礎を学びたいと考え、劇団に参加し、本格的に演劇活動に打ち込みます。特に舞台演劇を通じて、演技力や表現力を磨き、多くの仲間や先輩俳優から影響を受けました。舞台上での鍛錬が、映像作品での演技にも活きる経験となり、徐々に知名度を上げていきました。

2000年代:時代劇での評価と知名度の向上

2000年代に入り、山口さんは数々の時代劇作品に出演し始めます。例えば、『剣客商売』や『水戸黄門』といった作品では、剣術を駆使したリアリティある演技が話題となり、時代劇俳優としての実力が高く評価されました。この時期、彼は剣術や立ち回りのスキルをさらに磨き、リアルな武士像を追求するために、日常生活でも役柄を意識して過ごすようになったといいます。

2010年代:幅広い役柄への挑戦と映画・舞台での活躍

2010年代になると、山口さんは時代劇に限らず、現代劇や映画にも積極的に挑戦するようになります。特に『相棒』シリーズや『真田十勇士』といった話題作への出演で、キャラクターを深く掘り下げる演技力が話題を呼び、幅広い役をこなす俳優としての地位を確立しました。また、舞台俳優としても存在感を発揮し、観客を引き込む演技力が評価され、舞台でも主役級の役柄を演じる機会が増えました。

2020年代:実力派俳優としての確立と新たな挑戦

2020年代に入り、山口さんはテレビドラマや映画、舞台など多岐にわたるジャンルで活躍を続けています。近年は特に『相棒』などでの役柄や、現代社会の問題に向き合う作品に出演することが増え、キャリアの中でも重厚な演技を求められる役に挑戦しています。長年の経験を活かしつつ、新たな視点で演技に臨む姿勢が、俳優としてのさらなる成長を見せています。

ゲスト山口馬木也の人柄

『侍タイムスリッパー』で新左衛門を演じた山口馬木也は役どころを演じ切る人柄で定評があります。役作りへの熱意と真摯な姿勢で知られる俳優で、彼がその人物になりきるために徹底的に役と向き合うエピソードがいくつかあります。

侍タイムスリッパ―の中での新左衛門

例えば、『侍タイムスリッパー』で新左衛門を演じる際も、江戸時代の武士らしい立ち振る舞いや所作を徹底的に研究したと言われています。普段から剣道や殺陣の稽古を続けている山口さんは、撮影前も現場で時間を見つけては所作の練習を重ね、リアルな武士像を演じることにこだわりました。また、共演者やスタッフに対しても非常に親しみやすい性格で、撮影中には共演者と積極的にコミュニケーションを取り、役柄について意見交換をすることも多かったそうです。こうした姿勢が彼の「役どころを演じ切る」評価につながっているのです。

剣客商売の中での剣豪

また、役柄ごとに必要なスキルを自ら磨き上げることで、キャラクターに真に命を吹き込む山口さん。時代劇から現代ドラマまで幅広い役柄に柔軟に適応できるその人柄と努力家の一面は、多くの共演者や監督からも称賛されています。

時代劇『剣客商売』に出演した際です。この作品では武士の剣豪を演じる役だったため、山口さんはリアリティを追求するために剣術の型や所作をさらに深く学び直し、日常生活の中でもその動きを体に染み込ませる努力を続けたそうです。

また、山口さんは現場で共演者やスタッフに積極的に声をかけ、リラックスした雰囲気を作り出す一方で、自分の役柄が持つ背景や心理についても綿密に議論する場面がよく見られました。このように、山口さんは演じるキャラクターの内面に徹底的に向き合い、周囲と一緒に役を深めていくことを大切にするタイプの俳優です。

さらに、映画や舞台でも役ごとに専用のトレーニングを自ら課していることが知られており、例えば『真田十勇士』に出演した際には、忍者役の身体能力を高めるために日々のランニングや筋力トレーニング、さらにはアクロバティックな動きの練習を行っていたとのことです。このように、作品や役柄の枠を越えて、常にリアリティを追求する彼の役者魂は業界内外で高く評価されています。

絞殺と光るキノコ

山口馬木也が演じる加納は前歴をいくつか持つ役柄なのですが、別の顔もあるようです。右京さんは事件を捜査するうちに「キノコ研究の第一人者や環境保護専門の科学者」といった別系統の人間がかかわっていたことを知るのです。環境団体・有限会社アースジャッジを経営する加納は社名にその思いを込めています。そんな加納を利用しようとする人間や加納が大事にする人間が浮かびあがってくるのです。

なぜ、加納の絞殺死体のまわりに光るキノコがあるのか?図鑑で調べてもネットで調べてもそのキノコの正体も分からない。そしてなによりも、キノコと加納と加害者の関係が分からない。そんなドラマの中で右京さんの推理が謎を解き明かします。今回の作品でも相棒を支えていたのは亀山です。相棒の言葉で右京さんは復活し、その後ぶ真実に迫っていきます。

〆最後に〆

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