Nokogiri とは、Ruby で HTML や XML をパース(解析)するためのライブラリです。Nokogiri オブジェクトから特定の属性の値を取得する手順は、以下のような流れになります。
1. HTML/XML の読み込みとパース
まず、対象の HTML や XML を文字列またはファイルから読み込み、Nokogiri でパースしてオブジェクトを作成します。たとえば、HTML ファイルからパースする場合は次のようになります。
require 'nokogiri'
# 文字列からパースする場合
html = ‘<html><body><a href=”https://example.com”>Example</a></body></html>’
doc = Nokogiri::HTML(html)
# ファイルからパースする場合
# doc = Nokogiri::HTML(File.read(‘path/to/file.html’))
2. 対象要素の取得
次に、パースしたドキュメントから目的の要素を取得します。要素の取得方法としては、CSS セレクタや XPath を使います。
- CSS セレクタを使う場合:
# <a> 要素を取得する
link_element = doc.css('a').first
- XPath を使う場合:
# XPath で <a> 要素を取得する
link_element = doc.xpath('//a').first
3. 属性の値の取得
取得した Nokogiri オブジェクトから特定の属性値を取得します。Nokogiri の要素オブジェクトでは、角括弧を使って属性名を指定すると、その値を得ることができます。または、attribute
メソッドを使って、属性オブジェクトを取得し、その value
を参照することも可能です。
- 角括弧を使った方法:
href_value = link_element['href']
# => "https://example.com"
- attribute メソッドを使った方法:
href_attribute = link_element.attribute('href')
href_value = href_attribute.value if href_attribute
# => "https://example.com"
4. まとめと実例
順序だてると、以下の流れになります。
- パース
Nokogiri を使って HTML や XML をパースしてドキュメントオブジェクトを作成する。 - 要素の取得
CSS セレクタや XPath を利用して、目的の要素を取得する。 - 属性値の取得
取得した要素オブジェクトに対して、角括弧(またはattribute
メソッド)を使い、属性名を指定して値を取得する。
実際のコード例
require 'nokogiri'
# サンプルHTML
html = ‘<html><body><img src=”image.jpg” alt=”サンプル画像”></body></html>’
doc = Nokogiri::HTML(html)
# <img> 要素を取得
img_element = doc.css(‘img’).first
# ‘src’ 属性の値を取得
src_value = img_element[‘src’] # もしくは img_element.attribute(‘src’).value
puts “画像のURL: #{src_value}“
# ‘alt’ 属性の値を取得
alt_value = img_element[‘alt’]
puts “画像の説明: #{alt_value}“
このコードでは、Nokogiri を使って HTML をパースし、<img>
要素から src
と alt
属性の値を順に取得して表示しています。
これが「Nokogiri オブジェクトから属性を指定し値を取得する」方法の流れと具体例です。
〆最後に〆
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