すごい高校生
私立開成学園の生徒2人が力を見せつけました。
このトピックを問題解決の視点から考えてみます。
学食での決済手段としてPayPayを使う仕組みを考案しアプリに落とし込んだのです。同校の食堂に、モバイル注文Webアプリ「学食ネット」が9月から導入されます。開発したのは同校の秋山弘幸さん(三年生)と周詩喬さん(二年生)です。
2人は先ずアンケートをとって食堂での問題点を考えていきました。
何だか手法が洗練されてます。
アプリによって、食堂での注文や決済が効率化され、
生徒たちの利便性が大いに向上することが期待されています。
食券を買う為に行列を作る姿は学食で「ありがち」です。
売り切れたメニューの情報を反映させるために
食堂のおばちゃんが食券発行機にかけていく姿が思い浮かびます。
中高一貫校の食堂なので在校生は2000人程度。とくに
夏なんかはお弁当腐るし、教科書沢山の他に弁当って邪魔です。
すると食堂使いたい。
だけど食堂混んでいるのです。
今までどうしようもなかった学食の不条理がありました。
そして
生徒が自発的に問題を発見し、それに対する解決策をIT技術で
提供する姿勢は、将来の可能性を感じさせるものであり、
多くの刺激を与えてくれる事例と言えるでしょう。
2人が注目したのは「食券を買う時間」です。アンケートで
「食券を買う時間が長いことが問題だ」と60%の人が感じていたからです。
こんな情報を学外の人と語り合って解決していったのです。
APIという仕組み
交通系ICも【おそらく関東だからスイカかパスモ??】も検討していたようです。
しかしWebでのアプリ内決済に非対応だったため選択肢から外れました。
交通系ICカードは発行元が金融関係で顧客を囲い込みたい側面があるのでしょう。
今回は利便性に欠けたわけです。
そもそもPayPayにはAPIという仕組みがあります。
Application Programming Interface の略です。
つまりはアプリ(Application)をスマホ内で使う際での
プログラム(Programming)の枠組みの、諸規定(Interface)なのです。
PayPayとの協力
上記決済手段の優位性が大きかったのですが、それ以前に多くの高校生が
PayPayを導入しているという事情もあります。とあるデータによると、
特定高校の6割がPayPayを活用しています。
PayPayは、2024年度から全国の学園祭(文化祭)や、学校における部活動費、
給食費、教材費などへのPayPay導入を本格始動しており、
今後も販促活動を続けていくことでしょう!!また他に、
以下の点がPayPayを有利にしている要因でしょう。
問題への取り組み
本事例での成功手法について考えてみましょう。
高校生が直面する日常的な課題をIT技術で解決しようとする
アプローチは、現代社会において重要なスキルです。
問題解決のアプローチ
現状の問題を理解する
秋山さんと周さんは、まず学食での問題を把握するためにアンケートを実施しました。ここで彼らが注目したのは、「食券を買う時間が長い」という点でした。多くの生徒がこの時間に不満を持っており、これが大きなボトルネックとなっていたのです。このように、問題の正確な把握が解決策を考える上での第一歩です。
現実的な制約条件を考慮する
彼らは交通系ICカードの導入も検討しましたが、技術的な制約(Webアプリ内での決済非対応)によって選択肢から外しました。このように、理想的な解決策が必ずしも現実に適用できるわけではないため、制約を理解し、実行可能な方法を見つけることが重要です。
技術的な解決策を模索する
API(Application Programming Interface)の利用を通じて、PayPayとの連携を図り、学食での決済をスマートフォンから簡単に行えるようにしました。このように、最新の技術を活用することで、従来のやり方では不可能だった問題を解決する手法を見つけ出しました。
広く普及する技術やツールを選択する
PayPayが既に多くの高校生に普及していることを踏まえて、この決済手段を選んだのも賢明です。ユーザーがすでに使い慣れているツールを選ぶことで、導入時の抵抗感を減らし、スムーズな普及を見込めます。
長期的な展望
このプロジェクトは、単に学食での決済問題を解決するだけでなく、今後の学校生活の様々なシーンでのキャッシュレス化への布石ともなります。PayPayは学園祭や部活動費などにも導入される予定であり、この取り組みが広がることで、さらなる利便性が向上することが期待されます。
問題解決への教訓
この事例から得られる教訓として、問題を正確に把握し、制約条件を理解した上で、技術を駆使して解決策を実行するという流れが重要です。特に、若い世代が自らの力で問題を発見し、解決に取り組む姿勢は、今後の社会においてもますます求められる能力と言えます。
この高校生たちのように、自発的に課題に取り組み、解決策を見つけ出すことができれば、未来に向けた大きな可能性を切り開くことができるでしょう。
〆最後に〆
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